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【ちびネルが読む】『星条旗の憂鬱/五條瑛/文芸社文庫』感想

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ネルネル~、ちびネルですネル!


突然始まりました企画「ちびネルが読む」。独断と偏見でちびネルが面白いと思った本をゆるっと紹介していきますネル~。お付き合いいただければ幸いですネル☆彡

 

【ちびネルが読む】、今回の本は『星条旗の憂鬱/五條瑛/文芸社文庫』ですネル。

星条旗の憂鬱 情報分析官・葉山隆 (文芸社文庫)
 

【あらすじ】
東京の古ぼけたビルの一室にある出版社『極東ジャーナル』社員の葉山隆は、在日米軍情報機関の末端に籍を置く日系米国人だ。ある日、葉山のもとに神奈川県警外事課の警部補が、家出人の捜査の依頼にあらわれた。かつて米国大使館で書記官の秘書をしていた女性の息子が音信不通になったのだ。十四歳の少年はどこに消えたのだろうか。六話の連作と書き下し掌篇を収めた大藪賞作家の傑作!
文芸社サイトより

【おすすめしたい人】
・社会派小説が好き
・スパイ、警察小説が好き
・エンタメ小説が好き
・魅力ある登場人物が好き

【感想】
この著作を書いたのは、五條瑛先生ですネル。
防衛庁の情報・調査専門職に勤務していた経験から書かれる、国際謀略小説は、真に迫るものがあり、デビュー作、『プラチナ・ビーズ(集英社)』を読んだとき、強い衝撃を受けたことを覚えていますネル。

 

今回紹介する『星条旗の憂鬱』は、『プラチナ・ビーズ』からはじまる(通称)「鉱物シリーズ」に属する連作短編集で、在日米軍情報機関の末端に属する情報分析官の葉山隆が主人公ですネル。

余談ですネルが、葉山は、肌は抜けるように白く、瞳と髪は薄茶色で、見た目は白人そのもの。それが一つのコンプレックスともなっておりますネル。その姿になってしまったのは、葉山父のある種の陰謀があったのですネルが、それはまた別の話ですネル(書籍化されるといいですネル…)

葉山が、上司に依頼され、取るに足りない小さな事件(人探しなど)に足を踏み入れ、持ち前の情報分析能力で事件についてたどっていくと、その裏で動いていた国家機密レベルのとてつもなく大きな秘密にたどり着いてしまう、という筋書きで、各話読み終わると、おお! と思わず嘆息しますネル。


大きな秘密の内容は、どれも今の社会から投影されているようなものがあり、読んでいて、社会情勢などについてハッとさせられることが多々ありますネル。


「鉱物シリーズ」でおなじみだった、主要登場人物たちも顔を見せ、嬉しい1冊となっておりますネル。

そして、読んでいない方にはネタ晴らしのようになってしまいますネルが、五條瑛先生の大長編シリーズ「革命シリーズ」のキーパーソンが、葉山の隠されたもう一つの血筋を見込んで、再び接触してくる様は、次につながる大きな物語を想像させて、ファンとしては居ても立っても居られないネル!
この後に続く、大きな物語たちのタイトルはすでに明かされているネルが、それが出版されるかどうかは不明。
ファンとしては、ぜひ、続きが読みたいので、ぜひ書籍の形で出版されればいいなぁと思っておりますネル。

どちらかというと社会派なので、大人な読み物だなぁと思いますネルが、国際謀略小説の中にエンターテイメント性があり、また筆者の造詣の深さに驚かされてばかりですネル。


以上、今回は『星条旗の憂鬱/五條瑛/文芸社文庫』のご紹介でしたネル。
このコーナーでは、ちびネルの独断と偏見に満ちた本を紹介していく予定ですので、読んでいただければ幸いですネル☆彡
また、「この本面白いよ」というおすすめがありましたら、ぜひ、ちびネルのツイッターにお寄せくださいネル!

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